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2008年 07月 31日
◎8月25日0418追記:この記事の続編を書きました。映画『盲獣』の中に元ネタをさがしています。よろしかったらご覧下さい。
再説:アニメ【俗・】11話「黒い十二人の絶望少女」絶叫先生作品群の元ネタについて http://nyontaka.exblog.jp/8501226/ ========== アニメ『【俗・】さよなら絶望先生』第11話A・Bパート「黒い十二人の絶望少女」のラスト付近で、影郎が逮捕された後、絶望探偵が絶望少女達から絶叫先生の作品貯蔵庫へ案内されるシーンがあります。作品貯蔵庫そのものに施されている巨大な身体パーツの彫刻(口・胸など)は、江戸川乱歩原作・増村保造監督の映画『盲獣』が元ネタです。(特に、蔵に入って最初、絶望探偵が口をぴたぴた叩いている場面など) その後、絶望探偵が絶望少女達と会話を交わしていくうちに、晴美の口から 「だけど、あの人は誰も選ばないで逝ってしまった」 というセリフが出ます。その直後、蔵に所蔵されている絶叫先生の膨大な作品群の一部が画面に映し出されます。その全てが、裸の絶望少女達をモデルにした絵・写真・塑像など。これらの元ネタは、上記の映画『盲獣』に出演していた緑魔子さんがモデルとなっている写真集『悪の華●わが性からの復権』(ノーベル書房、1968(昭和43)年)から取られています。 この写真集のタイトル「悪の華」からわかるように、写真集のあちこちにボードレールの詩集「悪の華」(堀口大學訳)の一部が散りばめてあって、黒くて前衛的な写真が掲載されている、外見も中身も非常に黒い本です。発行当時の定価は3800円。(当時の国鉄初乗りが20円、封書が15円、週刊少年サンデーが60円の時代でした) 今、アマゾンさんでは古書値が4万円となっています(1点のみ在庫)。(この間までは数点在庫があったのですが……) http://www.amazon.co.jp/dp/B000J93BSU で、幸いこの本を入手することができました。そこで、せっかく絶望少女達が素肌を晒してくれたのですから、彼女達の心意気(?)に最大限感謝しつつ、上記の元ネタをできるだけ拾ってみようと思います。 以下、画像が多くなっているのと、しかもそれがほとんどが素肌をさらしている女性のそれであることから、閲覧環境には十分ご注意を。中学生以下の方は見ないほうがいいです。R-15とさせてもらいます。 アニメに出てきた作品群のシーンは全部で7カット。1つずつ元ネタを追究していこうと思います。ただ、肝心の写真集の方にページ数がまったく打ってないのに弱りました。仕方ないので、写真集の章立てから、仮に全体を「序章」 「第一の独白」「第二の独白」「第三の独白」「第四の独白」に分け、その中の何枚目の写真、という風に元ネタの出典を記そうと思います。 1カット目:千里ちゃんのブロンズ像(?) いくつか考えられるが、「第二の独白」の1枚目か。ただし、こちらは鎖が首筋から下に向かって絡みついている。 2カット目:各種作品 ●左奥の壁: ・左上、少女二人が重なっている絵:「第二の独白」5枚目 ・左下、少女が腹ばいになって前を目指している絵:「第二の独白」4枚目 ●真夜ちゃんの銅像(一歩前に踏み出し、両手を高く上に):「第四の独白」2枚目。元ネタは石膏像のようになっています。 ●右手前の壁:4枚ある左から順に ・立ち姿のシルエット(奈美ちゃん?):「第二の独白」の最後から2枚目 ・両手を広げ独特のポーズをとっているあびるちゃん:「第三の独白」の2枚目 ・鎖縛されている千里ちゃん:「第二の独白」の2枚目か。ただし、手・足のポーズが異なる。 ・あぐらをかいて座っているポーズ:雰囲気としては「第1の独白」の1枚目。 ただしこちらは体育座りをしている。あぐらをかいているのは、元ネタ本では後姿が「第三の独白」5枚目に登場。後にアニメでも7カット目の中央やや右上の絵に出てくる。 3カット目:各種作品 ●左の壁:おそらく、「第四の独白」の最後のコロナの写真がモチーフか。 小さな円が重なっているのは、この写真集に散見される技法を使ったものか。 例1:口に耳が重なって……「第四の独白」4枚目の左側 例2:いちじくが唇に重なって……「第四の独白」最後から3枚目の左側 目が入っているのは、単独の目が「序章」の2枚目にあるところからか。(また、久米田先生のマンガによくある「死んだ魚のような目」とも掛けてあるかも。特に地丹くんの目) ●右奥の壁: 女性が円形に繋がっている絵:「第四の独白」の最後から5枚目。 ●中央:これは難しい。ありそうでいて、これだ!と自信のもてる元ネタはなし。 ●銅像:これは1カット目で出てきた真夜ちゃんのもの。 ●右の壁:両方とも千里ちゃんの絵 ・右から2番目:これもあのような光のあて方の写真は元ネタ本には見あたらず。 ・一番右:雰囲気としては「第1の独白」の1枚目。元ネタとしては2カット目右から2番目の絵に既出。 4カット目:大き目の絵が2枚 ・左:ヒップ:おそらく、「第四の独白」4枚目の左側から中央にかけてのものから。 ・右:カエレちゃんのワキ:おそらく、「第二の独白」6枚目の右から。 5カット目:大き目の絵が3枚 ・左上:「第二の独白」4枚目。元ネタとしては、アニメ2カット目の左奥下の絵として既出。 ・左下:千里ちゃんの上半身:あえて言うと、「第一の独白」3枚目の右半分か。 ・右:愛ちゃんのほぼ全身ショット:一番近いのは、「第二の独白」の後ろから3枚目。 6カット目:絵が5枚 ・左端:このようなポーズは元ネタ本には見当たらず。 ・左上:いくつか考えられるが、「第一の独白」2枚目か。 ・左下(あびるちゃん):「第三の独白」の2枚目。2カット目の右から3枚目に既出。 ・右中央(霧ちゃんの絵):「第一の独白」1枚目か。(元ネタとしては2カット目の右から2番目の絵として既出) あるいは、「第三の独白」の後ろから5枚目。 ・右上(切れている):これは難しい。あえて探せば、「第二の独白」3枚目か。 7カット目:絵が4枚 ・左上(霧ちゃん):そのものズバリのポーズは元ネタ本にはなし。 ・中央やや左下(あびるちゃん):手の組み方からすると、「第一の独白」後ろから数えて1枚目の右か。 ・中央やや右上:「第三の独白」の後ろから5枚目。 ・右(真夜ちゃん):何枚か考えられるが、「第二の独白」の2枚目か。(元ネタとしては2カット目の右から2番目に既出) 以上、まだ元ネタが特定できない箇所もあって何とも口惜しい限りですが、できるところまで調べてみました。もっとこの写真集を読み込んでさらに元ネタ追究の精度をアップしたいと思います。また、元ネタそのままでなく、なにかしらポーズや角度を変えてパロディ化されているところに、シャフトさんの心意気を見る思いがしました。 P.S. とはいえ、あまり長いことこの写真集を眺めていると、悪夢を見そうな気がします。本で言うと夢野久作『ドグラ・マグラ』と同じカホリがぷんぷん漂っているのですな。奇書の一種といっていいかもしれません。絵心がある方にこの写真集を見ていただいて、感想を伺ってみたい気がします。 ========== ◎8月25日0418追記:この記事の続編を書きました。映画『盲獣』の中に元ネタをさがしています。よろしかったらご覧下さい。 再説:アニメ【俗・】11話「黒い十二人の絶望少女」絶叫先生作品群の元ネタについて http://nyontaka.exblog.jp/8501226/
by herolynQ
| 2008-07-31 05:06
| 「さよなら絶望先生」アニメ関連
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